数字やアルファベットを木箱に印刷する手法にステンシル印刷があります。私は中学生の頃から夏休み.冬休み.春休みは家業の木箱屋でアルバイトをさせられていました(涙)その折に決まってさせられた仕事がステンシル印刷でした。ブリキ板に巧みに彫られた英数字や漢字の文字などを木箱に印刷するのですが、その量たるや半端や無かったです。木箱の側面ばかり山積みされた仕組みを決まった位置に朝から晩までせっせとひたすら印刷するわけですので、手はしびれ足腰は身が入りで・・・。とても美的なデザインには思えなかったのを思い出します(笑)でもそのお陰でステンシル印刷させれば、プロ中のプロなんですよ。印刷に使う道具はなんと靴ブラシ。洗面器にスポンジを入れて特殊な顔料を適量。
そして水を入れます。この水かげんは経験が要ります。そしてブリキの版を板に押し当てて、決して動かさないように全神経を集中して靴ブラシに先ほどの洗面器に入れた顔料を染み込ませます。靴ブラシをブリキの版にあてる力加減も経験が必要ですが濃すぎず薄過ぎずの感覚で靴ブラシを前後左右に
踊らすと綺麗な印刷が出来ちゃう訳なんです。現在は弊社の定番品のKEEP DRYやIMPORTED。
そして画像のVEGETABLEと美的感覚も必要になってきました。若いスタッフ達もステンシル印刷はすでに超ベテランですから安心して見ております。
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昨年弊社の木箱を特集していただいた雑誌のページにはこのステンシル印刷を施した製品が多数掲載
していただきました。
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