花粉症を根本から治す?舌下免疫療法の治療の流れをくわしく紹介します

先日、友人から「舌下免疫療法ってやったことある?」と聞かれました。毎年花粉の時期になると薬が手放せないという彼が、根本的に治す方法があると知って気になっていたそうです。

私も調べてみたところ、舌下免疫療法は対症療法とは違い、アレルギー体質そのものを変えていく治療法だということがわかりました。この記事では、治療の流れや期間、費用について、実際にどんなステップを踏むのかをくわしくまとめています。

舌下免疫療法ってどんな治療?

舌下免疫療法とは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り入れることで、体を徐々にアレルゲンに慣らしていく治療法です。簡単に言うと「花粉の成分を毎日少しずつ舌の下に含んで、体の過剰反応を抑えていく」というものです。

現在、保険適用で受けられるのはスギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎の2つです。従来の抗アレルギー薬は症状を抑える対症療法ですが、舌下免疫療法は体質改善を目指す根本治療として位置づけられています。5歳以上のお子さんから大人まで受けることが可能です。

この治療法の有効性については、公的な研究データもあります。

治療効果に関する公的データ

公的機関の見解

厚生労働省が実施した「舌下免疫療法の効果に関する研究」では、正しく治療を継続した患者の約80%近くに花粉症の改善効果が認められました。この結果を受け、2014年からスギ花粉症に対する舌下免疫療法薬「シダトレン」が保険適用で処方可能となり、2018年には錠剤タイプの「シダキュア」に移行しています。

出典:厚生労働省 – 花粉症対策 

公的機関の見解

日本アレルギー学会のガイドラインでは、アレルゲン免疫療法はアレルギー性鼻炎の自然経過を変え得る唯一の治療法として位置づけられています。治療を3〜5年継続することで、治療終了後も長期にわたって効果が持続する可能性があるとされています。ただし、全員に効果があるわけではなく、約2割の方では十分な改善が得られないケースもあります。

出典:日本アレルギー学会 

それでは、実際にどのような流れで治療が進むのかを見ていきましょう。

知っておきたい治療のポイント

治療開始は6〜11月。花粉シーズンは始められない

スギ花粉症の舌下免疫療法は、花粉飛散期(1〜5月)には開始できません。少量とはいえアレルゲンを投与するため、花粉が飛んでいる時期は副反応のリスクが高まるからです。治療を始められるのは6〜11月頃まで。来年の春に備えるなら、夏〜秋に動き始める必要があります。

毎日1回の服薬を3〜5年続ける

治療は、1日1回、舌の下に錠剤を1分間含んでから飲み込むだけです。初回はクリニックで医師の監視のもと行い、30分間経過を観察します。2日目以降は自宅で服薬できますが、月1回程度の通院は必要です。治療期間は最低2年、推奨は3〜5年。根気がいる治療ですが、2年目以降は花粉シーズンの症状の変化を実感する方が多いようです。

費用は保険適用で月2,000〜3,000円程度

舌下免疫療法は保険適用の治療です。3割負担の場合、初回は検査を含めて4,000〜5,000円、その後の定期通院では月あたり診察料と薬代を合わせて2,000〜3,000円程度が目安です。年間で約24,000〜25,000円ほどになります。お子さんの場合は自治体の医療費助成制度が使えることもあるので、確認してみてください。

舌下免疫療法でよくある質問

副作用はどんなものがある?

比較的多いのは口の中の腫れやかゆみ、違和感で、治療開始初期に出やすいですが多くは数日で改善します。重篤なアナフィラキシーの報告は国内ではきわめてまれですが、初回投与はクリニックで行い、万一に備えます。

途中でやめたらどうなる?

治療を途中でやめると十分な体質改善が得られず、花粉症の症状が元に戻ってしまう可能性があります。最低2年の継続が推奨されており、途中で中断される方も一定数いるのが実情です。続けるモチベーションを保つためにも、治療前に期間と流れをしっかり理解しておくことが大切です。

まとめ

舌下免疫療法は、花粉症を対症療法ではなく体質から変えていくことを目指す治療法です。保険適用で月2,000〜3,000円程度から始められますが、3〜5年の継続が必要な長期治療であることは理解しておく必要があります。

毎年「今年もつらかった…」と感じている方は、花粉が落ち着いた夏頃から始めてみるのも一つの選択肢ですよ。

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